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タイヤに挟まっていた石は取れた？

人間は都合のいい生き物で、状況を自分に都合のいいように解釈します。そのため、結果はどんどん悪い方に向かってしまうこともあります。

例えば、車を走らせていて、車体の下から断続的な音が一定間隔で「カチカチカチ」とすることがあります。これはタイヤに石などの異物が挟まっていると起こる事は誰でも知っているでしょう。「早めに取らないといけないな。でも表に出ると暑いし（または寒いし）、交通量も多くて車も停めにくいから家に帰ってから取ろう」と思ってそのまま車を走らせます。

すると、しばらく走っていると音がしなくなりました。ここで多くの人は「ああ、詰まっていた石が取れたんだな。よかった」となってしまうのです。これは自分の取って都合よく考えているだけです。

本当の石が挟まっていて取れたのなら問題ありません。しかし、もしかすると鋭利な金属片や釘が刺さっていたのかもしれません。金属や釘は走れば走るだけ車の重みで、どんどん深く刺さっていきます。音がしなくなったのは、単に「釘が完全にタイヤにめり込んでしまっただけ」かもしれません。

めり込んだ釘でタイヤはパンクしているのに気付かずにしばらく走り続けるのです。そのまま高速道路に乗ったりしたらバーストして大事故になるかもしれません。このような場合には都合の良い解釈をするのではなく、面倒でもきちんと点検しておくようにしてくださいね。