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高齢ドライバーの過信運転が招く事故

高齢になればなるほど、運動能力は低下し反応の早さや正確さは落ちてきますが、「自分の運転技術に対する自信」や「運転テクニックにより危険を回避できるという自負」があるとの調査結果があります。

前者の「自分の運転技術に対する自信があるかどうか」の質問については、「はい」と答えたのは30歳代のドライバーが38%だったのに対し、75歳以上のドライバーは72%となっています。

また、後者の「自分の運転テクニックなら十分危険を回避できると思うかどうか」という質問について、「はい」と答えたのは、30歳代のドライバーが10%だったのに対し、75歳以上のドライバーは53%となっています。

このように、身体能力が優れている方が自分の運転に自信がなく、その逆に身体能力が落ちてきている方に過信があるというのは、驚くべきことです。

この過信は、自らの経験則の重視につながり、時にはそれを交通規制よりも優先するケースもあることが判っています。例えば、一時停止すべきところを、長年の運転経験に従って、停止せずに徐行で通過するなどです。

しかし、実際の事故の結果を見ていると、そのような過信が事故を引き起こしているのも事実です。そのため高齢ドライバーは、加齢に伴い自分の運動能力が低下しているのを自覚し、決して経験則に基いた過信した運転を行わないようにしてくださいね。