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「まだまだ若者には負けない」という気持ちが起こす悲しい事故

「まだまだ若いもんには負けない」という気持ちは非常に大切です。体の衰えは仕方がありませんが、気持ちまで衰えてしまう必要はありませんので、このような気持ちで生活するのは健康で長生きの秘訣ともなるでしょう。

しかしこの気持ちを、そのまま車の運転において適用するのは、少々考えものかもしれません。少なくとも「老いを認識」しながらも、「気持ちだけは若い」という状態である必要があるでしょう。どれだけ若いという（または若くありたいという）気持ちがあっても、身体的にも心理的にも、加齢によって少なからず衰えてきています。

それにもかかわらず、老いを認識せず行動してしまうと、頭で考えている自分の身体的・心理的能力と、実際の能力に大きなズレが出来てしまい、人身事故を含む大きな事故の加害者になってしまうケースは少なくないのです。

この「まだまだ若い」という認識に、「長年の運転」による自信と「よく通っている道」という慣れが加われば「ここは車が出てきたことがない道だから車は来ないだろう」「細い路地で人が通ることはないから大丈夫だろう」という「だろう運転」が増えることとなり、結果事故につながることは統計からも明らかです。

衰えを認識しないことと、気を若く持つことは同じではありません。加齢による衰えは受け入れた上で、気持ちを若く持つように努めましょう。せっかくこれからというときに、事故を起こして全てを失う結果とならないように、注意してくださいね。