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ハンズフリー通話の運転が危険な理由

ドライバーが知らないうちに、自ら運転能力を低下させている事のひとつに「携帯電話」があります。

「携帯電話を手に持っているから危険」と思っている人がいますが、それは大きな間違いです。例えハンズフリーであったとしても、「運転しながら話をしている」というのが問題なのです。

人間は、目と耳から同時に情報が入った場合、そのどちらかを優先して処理します。もちろん、お互いの情報がお互いを補完しあう内容なら別です。例えば、車のナビゲーションシステムは、映像で見せながら音声で説明しますが、お互いを補完した情報ですので、脳の処理能力が上がります。

しかし、通常電話で話している内容は、運転とは全く関係のない内容です。そのため、脳は目からの情報と耳からの音声のどちらかを優先し、「上の空で話しを聞く」か、「上の空で運転するか」のどちらかになってしまいます。

実際、ハンズフリーで電話しながら運転しているドライバーの視線を見てみると、道路標識や対向車、また歩行者など、今注意を向けるべきところとは別の所に飛んでいるのがわかります。例え見ていたとしても、別のことを考えているなどして、集中力が散漫になっていることも少なくありません。

その危険性は、実際ハンズフリーでの通話中に交通事故が起きていることからも明らかです。特に交差点内など、集中力が必要とされる場所を走行する時だけでも電話での会話を中断するなどして、安全運転に必要な集中力を保つようにしたいものですね。