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意外に多い高齢ドライバーの違反事故とその原因

あなたは、ドライバーの中で、事故につながる可能性がある「一時不停止」や「信号無視」をするのは、高齢層と一般層のどちらが多いかご存じですか？保険料を見ても、若い層のほうが、そのような危険行為が多い印象があります。

しかし実際、25歳〜64歳までと、65歳以上のドライバーを比べた事故原因からみると、65歳以上の高齢者による信号無視や一時不停止が原因の事故の方が多くなっているのです。

その理由の1つは、「高齢ドライバーの視野の狭さ」があげられるでしょう。運転中、ドライバーの視線は、左右や遠近など様々な方法に向けられ、広い範囲で集めた情報から判断して運転しています。

しかし高齢になってくると、ドライバーの視線が視野の中心に固まってくるのです。そのため、視野の外にある標識や信号を見落としやすくなっていきます。その原因は、脳の情報処理能力の低下によると推測されています。

脳は、目や耳から入ってきた情報を処理して、行動するための信号を手足に送っていきます。しかし、交差点に入るなどして、複数の情報を一度に処理する必要が出てきたとき、脳の情報処理能力が追いつかずにパニック状態に陥り、視野がかたまってしまうのです。

あなたが高齢者であれば、情報処理能力が落ちていることを認め、スピードを落とし、車間距離を十分にとった安全な運転を心がけましょう。

また、あなたが高齢者でない場合でも、高齢者が運転する車をみたら、イライラして、クラクションを鳴らしたりせずに見守ってあげるようにしましょう。