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事故の確率を70%下げる方法

「事故に注意しましょう」と聞いて想像する「事故」は、飲酒運転で人を跳ねたり、居眠り運転などで反対車線から走ってきたトラックと正面衝突するような「大事故」をイメージします。

これは安全運転を語るとき、視覚に訴えるために使われる写真が映像が、そのまま残っているものです。しかし、実際に起こっている事故を見ると、人と車輌の衝突事故は9%となっており、86％以上が車輌と車輌の衝突事故です。また、車輌と車輌の衝突事故の詳細をみても、「大事故」はほとんどないことがわかります。

• 1位：追突事故（39%）
• 2位：出合い頭衝突事故（30%）
• 3位：右折時衝突事故（10%）
• 4位：左折時衝突事故（6%）
• 5位：正面衝突事故（3%）
• 6位：追越し・追抜き時の衝突事故（2%）
• 7位：すれ違い時の衝突事故（1%）

事故に注意するといっても、上位2つの事故、つまり、十分な車間距離を取って追突事故を防ぎ、一旦停止を守って出会い頭の衝突を防ぐだけで事故を起こす可能性が70％近く減るのです。

ただ漠然と「安全運転」を掲げ、呪文のように唱えているだけでは事故は防げません。先程の事故の発生率は、そのまま私達一人ひとりが事故を起こす確率でもあるのです。

ハンドルを握る時、「これは追突事故につながらないか？」「これは出会い頭衝突事故につながらないか？」と自問するだけで、必然的に安全運転ができ、事故の可能性を減らすことができるでしょう。