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クルマ・バイク関連情報
年をとると集中力が増してくるというのはウソです

運転には「注意が必要」と言われますが、人間の注意は全体に長時間向けることはできず、1つに注意を向けるとそのほかが不注意になってしまいます。

例えば、旅行などで知らない道を走っていて、信号に掛かっている交差点名の看板に「注意」を向けているのに、その側にある赤信号には「不注意」となってしまい事故に至ってしまうケースは少なくないのです。

しかし、注意を集中できない理由はそれだけではありません。「脇見」なども注意をそぐ原因のひとつです。道行く美男美女を眺めたり、同乗者の顔を見ながら話に夢中になっているドライバーさえいて驚くばかりです。

脇見は、若いうちに多く年齢を重ねるごとに減っていきます。では年を取れば取るほどに、集中力が増してくるのかと思われるかもしれませんが、実は年をとると若いころにはなかった「悩み事」が増えてくるのです。

親の病気や介護や住宅ローン、会社での人間関係に子供の進学などは、なかなか頭から離れず、運転していても心ここにあらずとなってしまうことも少なくないのです。事故を起こした後に「ほかの事に気を取られていて前を見ていなかった」などと後悔しても、もう遅いのです。

不注意になりやすい状況や、不注意を引き起こす要因を自分で認識し、それが事故につながる危険な状態であることを理解しておく必要があるでしょう。