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睡眠を取っていても眠たくなる「魔の時間」

長距離運転になると、多くの人は休憩が必要なことを認識しています。普段眠っている深夜に運転するときも、同様に休憩が必要で、同時に眠気が襲ってくることも認識しています。

しかし、比較的短距離でも、眠気が襲ってくる事は、意外と知られていません。それは「車に乗ってからの経過時間」によるのです。ある調査によると、車に乗ってからの45分間は、眠気も少なく脳も完全覚醒状態にあります。そのため、眠たくなっても、運転者本人が眠気に気付いている傾向にありました。

しかし45分を経過して60分までの間、15分間は眠気が発生しやすい時間帯である上に、本人の自覚も薄い時間帯となっているのです。そのため、実際に居眠りをしてしまっているにもかかわらず、本人に自覚がないことも珍しくありません。

後で居眠りしていた本人に尋ねても「その時間帯には眠気を感じていない」と回答するのです。そして、60分を過ぎればまた、眠気が少なくなり、脳の完全覚醒状態に戻ります。

このように、短距離運転であっても、「眠気に襲われてしまう魔の時間」が実際に存在するのです。この魔の時間に、睡眠不足や食事後の眠気が重なれば、居眠り運転をしないほうが難しい状況となるでしょう。

以上の結果から、「乗車後45〜60分は眠気防止に特に注意をする」ように意識しながら運転するようにしましょう。