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少量のアルコールなら運転しても支障ないってホント？

飲酒運転がどれほど厳しく取り締まられても、飲酒運転は後を絶ちません。飲酒運転をした人に聞くと、その理由の1位は「少しなら飲んでも運転に影響がないと思った」、2位は「飲んでも運転できる自信があった」、3位は「運転できないほど呑まない自信があった」と続き、3位までで全体の3分の2近くを占めています。

このように、少量の飲酒の危険性を過小評価している人が多いのも事実です。中には、飲酒運転で捕まらないアルコール濃度だったら、大丈夫だと考えている人もいます。しかし実際にはどうでしょうか。

ある実験によると、飲酒したときの視線の状態は、その量にかかわらず、交通標識や信号などの「安全確認」が減り、運転と関係ない所に目をやる「脇見」が次第に増えることが確認されています。

それに加えて、眼球の中心にある「瞳孔」の大きさが小さくなってきます。瞳孔は、興味を持ち集中して見ているときには開き、ただ漠然と集中せずに見ているときには小さくなっています。つまり、飲酒で瞳孔が小さくなるということは、運転に対する集中力が切れている危険な状態だということです。

ちなみに、これは飲酒検問などで見られる「呼気中アルコール濃度」が基準値以上でも、基準値未満でも同じような結果が出ているのです。つまり、アルコールは1滴でも飲んでしまったら、安全な運転はできないということです。

捕まるからではなく、事故を起こさないために「1滴でも飲んだら乗るな」を徹底するようにしましょう。