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たった4秒で交通事故の可能性を40％下げる方法

車と車が衝突する交通事故のうち、約40%は「追突事故」です。つまり、追突事故を防げば、交通事故の可能性は4割下がるということになります。

だからといって「追突事故を減らしましょう」とスローガンを掲げてみても、一向に事故は減りません。なぜなら、「そのために何をする必要があるか」が明らかではないからです。

では実際、追突事故を減らすためには、何が必要でしょうか。「集中して運転する」とか「脇見運転はしない」、「携帯電話で話しながら運転しない」とか「音楽を大音量でかけない」など、色々とできることはありますが、どれも確実ではありませんので現実的ではありません。

答えは「車間距離を4秒以上取って走ること」です。距離の単位は「メートル」で「秒」ではありません。しかし高速道路で100km/hで走っている時に必要な車間距離が100mだからといっても、目で見て100mを測ることは容易ではありません。そのため「秒」で測定するのがいいのです。ではなぜ「4秒」なのでしょうか。

車が停止するためには、危険を認知してブレーキを踏む時間と、ブレーキを踏んでから車が止まるまでの時間が必要です。認知からブレーキまでは通常1秒と言われていますが、人間ですからヒューマンエラーもあるでしょう。そのため倍の2秒が必要なのです。

次にブレーキを踏んでから車が止まるまでの時間は、60km/hの場合1.4秒かかります。そのため両方を足して3.4秒、それを丸めて4秒としているのです。この4秒の車間距離を取ることで、追突事故の可能性が4割減るというメリットだけでなく、心理的な余裕が生まれますので、無理な割り込みなど余裕のない運転が減ってきます。

そのため、より安全な運転ができるようになるという、まさにメリットだらけの走り方と言えるのではないでしょうか。