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判断力を磨いても安全運転はできません

判断力は大切です。多くの情報を収集し、正しい判断ができれば、特にビジネスにおける失敗は少なくなるでしょう。しかしそれがビジネスでなく、安全な運転をしようとする場合、判断力を鍛えたからと行って、失敗しない運転が出来るのかと言えば、そうとも言えません。

「判断」といういうのは、脳で考えて比較検討し最適な答えを導き出すことです。一方、ご飯の後に歯磨きをしたり、お風呂に入る前に服を脱いだり、外出する時に靴を履いたり、朝「おはよう」と挨拶したりするのは「判断」ではなく「習慣」です。

「判断」は、考える時間が必要ですが、「習慣」は条件反射で行っており、考える時間はほとんどありません。安全な運転も同じです。例えば、一時停止や徐行、安全確認や車間距離の確保など、事故を起こす原因を取り除いた運転が「習慣」になってしまえば、ほとんど「判断」をしなくても、安全な運転ができるようになるでしょう。

もちろん重要なポイントでは、しっかりと「判断」する必要があるでしょう。その時に大切なのは、判断力ではなく「判断する時間的な余裕」です。判断は習慣よりも時間がかかります。そのため、判断する時間が確保されていないと、どれだけ判断力を磨いても、ただの当て推量となってしまいます。

この判断する時間を作るには、車間距離の確保や余裕をもった減速を習慣とすることで可能となります。安全な運転を行うためには、判断力よりもまず「良い習慣」が必要だと言えそうですね。