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急ブレーキは危険？安全？どっち？

「急ブレーキをかけると危ない」という人と「急ブレーキはかけるほうが安全だ」という人がいますが、どちらが正解でしょうか。実はどちらも間違ってはいません。しかし、今の時代では後者の「急ブレーキをかけるほうが安全」という方が正解かもしれません。

その理由は、ブレーキにABSが付いているからです。ABSとはA（アンチ）・B（ブレーキング）・S（システム）の頭文字を取ったものです。ABSが付いていない車は、高速で走行しているときに急ブレーキをかけると後輪がロックしてスピンしたり、全てのタイヤがロックしてコントロールが効かなくなったりして大変危険です。

そうです。先程の「急ブレーキをかけると危ない」という人は、ABSが付いていない時代の車を知っている人です。ロックを防ぐためには急ブレーキをかけてタイヤがロックしたらブレーキを緩めロックを解き、すぐにまたブレーキをかけるという早業が必要です。

その早業を自動で行い、ブレーキがロックしないようにしてくれるのがABSで、今の時代では標準で装備されているものです。ここでABS作動の際に、ひとつ覚えておいて欲しいことがあります。このABSが作動すると（急ブレーキをかけると）ブレーキペダルに振動が伝わりますが、これはブレーキの故障ではありませんので、心配せずに踏み続けてくださいね。