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高速道路は2倍速の自覚が必要です

高速道路は、いわば自動車天国です。信号機もなく、歩行者も歩いていません。自転車や電信柱もなく、すれ違いをする必要もありません。ただ延々とアクセルに足を乗せ、まっすぐに走るだけです。確かに速度は早いのですが、周りの車も同じ速度で走りますので、流れに乗っている限り速さを感じることもありません。

しかし、その流れが止まると話は一気に変わります。例えば、300m先で車がスピンしたとします。時速100km/hで走る車は1秒間に28m進みますので、そのまま走れば衝突まで11秒しかありません。実際には、危険を発見してから判断し、アクセルからブレーキに踏み変え、ブレーキを踏み込んでからブレーキが効いて車が停止するまでに時間がかかりますから、11秒も余裕はありません。

これは一般道で、50km/hで走っている時と比べると半分の時間しかないという事になります。高速で走っていると速度に慣れてしまい、いつも走っている一般道と同じ感覚になりがちですが、実際には2倍早く判断する必要がある場所にいるということを絶えず念頭においておく必要があると言えるでしょう。