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自動ブレーキを完全に信用できますか？

少し前までは考えられなかったような便利な機能が、短期間の間にドンドンと生まれていくのが自動車業界の特徴の一つです。特に安全に関わる機能が増えていくのは嬉しいものです。

例えば、前の車が急停止したときや、歩行者や自転車が車の前に飛び出してきたとき、ガードレールにぶつかりそうになったときなどに、自動的にブレーキをかけてくれる自動ブレーキ（衝突被害軽減ブレーキ）機能です。

この自動ブレーキは、車についているカメラやレーダーを使って、障害物までの距離を測り、今走っている速度から計算して危険と判断すればブレーキをかけるのです。少し前までは映画の中にしかなかった機能が実装されるようになってきていますね。

しかし、自動ブレーキを完全に信用するのは、まだまだ難しいのが現状です。性能によっては自動車が30km/h以下でないと、ブレーキが間に合わなかったり、雨の時には使えないものもあります。

また、大きな障害物は認識するけど、人や自転車などの小さな障害物は認識せずブレーキがかからないものもあるのです。

どれだけ便利な機能が付いたといっても、コンピューターを完全に信用するのは危険です。やはり判断は人間が行い、自動ブレーキは補助的な装置として考えておく必要があると言えるでしょう。