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下り坂で禁断の節約走行？

山道は平坦な道と比べると燃費が悪くなります。特に上り坂が続くと低いギアで力強く登る必要がありますから、どうしてもガソリンを多く使ってしまうのです。

ここで疑問が起こります。「上りにはガソリンを多く使うけど、下りはエンジンを切っておけばガソリンが要らないから、上りと下りの両方を足して平均すれば平坦な道と同じくらいの燃費になるんじゃない？」そう思われた人もいるかもしれません。上り坂が終わる頃、下り坂が始まったらエンジンを切ってハンドル操作とブレーキだけで山を下りていくという試みです。

これは危険ですので絶対にやめましょう。エンジンを切ると、車のブレーキやハンドルへのパワーアシスト機能が切れてしまいます。そのため、ハンドルは、回せないほど重たくなっていきますし、ブレーキも踏み込めないほど固くなります。

下り坂ではカーブも多いですから、その重たいハンドルを思いっきり切って曲がれたとしても、エンジンキーを切っていますから、そのままハンドルロックがかかることもあります。そうするとあとはガードレールに激突するか、対向車に衝突するのを待つだけとなってしまいます。

ガードレールがない場合は、崖下へ転落してしまう危険もあります。節約のつもりが大事故へ発展する可能性もありますので絶対にやめてくださいね。