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右折する時にわかる加齢のシグナル

若い頃と同じように運転できているように思っても、年を取って認知判断機能が低下していくと、実際思ったようにいかず事故に繋がるケースも少なくありません。

例えば、交差点で自分の車が右折しようとしている場合、ウインカーを出しながら対向車の切れ目を待っています。ここでは通常、自分の車が通過できると思う切れ目を見つけ、対向車との距離を測り、対向車のスピードを確認して、大丈夫と判断したら交差点内に侵入しています。

しかし年を取ってくると、認知して判断する能力が落ちますので、「対向車のスピードが遅くても早くてもあまり変わらない」と感じる傾向にあります。対向車としては、自分のスピードを確認しているにも関わらず、まさか右折を始めるとは思っていないため速度も落としていません。

そこに速度を考慮していなかった高齢ドライバーの車が無理に右折してきて、衝突する危険性があるのです。これは、細い道から優先道路に出る場合や、コンビニエンスストアの駐車場から一般道へ車を出す場合でも同じで、出合い頭衝突の原因となっています。

老化現象は止めることはできませんが、どのようなケースで認知判断機能の低下が影響を与えるのかを知っておくことで、より注意を払った運転ができ、それは事故の可能性を大幅に引き下げます。

今度、右折する時には対向車のスピードを意識してみて下さい。スピード感覚が鈍っていたら、加齢のシグナルかもしれません。